私たちが目指していること

日本の食と畜産の未来のために

乳肉複合経営による安定した農場運営

乳牛・肉牛両方の管理ノウハウを持つエル・ファームでは酪農部門と肥育部門を同時に運営する乳肉複合経営を行っています。

牛乳を生産する搾乳牛と牛肉を生産する肥育牛、どちらもその頭数の維持が安定した生産を行う上できわめて重要です。

そして、分娩による「搾乳牛の増加」と「肥育素牛となる子牛の誕生」が頭数を維持する秘訣です。

※ 乳牛は分娩しないと牛乳を生産してくれません。また、一般的に分娩後300日~330日で次の分娩に備えて搾乳を休止させます。
※※ 肥育素牛とは将来肥育する予定の子牛のことです。

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エル・ファーム・サカキバラでは多くの乳牛に和牛の精液や受精卵移植による種付けをしており、乳牛の母から和牛との交雑種や純粋な和牛の子牛が生まれます。

乳牛の母は分娩後、搾乳牛として牛乳を生産し、交雑種や和牛の子牛は肥育素牛として自社内で肥育され牛肉となります。

搾乳牛の確保と肥育素牛の確保が「一つの分娩で同時に行える」
これが乳肉複合経営の最大のメリットです。

これにより肥育素牛価格の高騰など市況の変化に強い影響を受けることなく搾乳牛と肥育牛の頭数維持・拡大が可能となり、安定した農場運営につながっています。

さらに、近年では工場などで発生する食品残渣を利用したエコフィードを積極的に利用しコストの削減と環境保全にも取り組んでいます。

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スタッフの確保など課題もありますが、将来的には知多農場の酪農部門を500頭規模・肥育部門を3,000頭規模に、一富士農場の酪農部門を1,000頭規模に拡大させ、さらには一富士農場でも肥育部門の立ち上げも構想中です。

今後も安全安心な牛乳・牛肉の安定生産とさらなる規模拡大により、日本の食料生産に貢献してまいります。

 
乳肉複合経営による安定した農場運営

スタッフが一番の財産

私たちのような大規模農場の仕事は、一人で全てを行うことはできません。
それぞれの役割を担うスタッフの個々の力が集まり農場が運営されています。

また、農場の規模拡大や新しい取り組みに対応するためには
個々のスタッフの成長も必要不可欠です。

農場にとって一番の財産であるスタッフの成長を後押しし
長く安心して働ける職場にするために取り組んでいることを紹介します。

  • 機械や最新技術の導入による作業負担の低減
  • 各部門での標準作業マニュアルの作成と随時ブラッシュアップ
  • 定期的な獣医および外部コンサルタントとのミーティング
    月に1回以上獣医の先生や外部のコンサルタントとのミーティングを開催し、最新の手法を学んだり、それぞれの部門での作業内容を見直したりしています。
  • スタッフの部門ローテーション
    スタッフそれぞれが農場での作業全般を理解し色々な視点から課題や問題解決方法の検討が出来るようになるために、各部門のスタッフを定期的に入れ替え複数部門での作業を学んでいます。
  • 各資格・免許取得支援
  • 労働条件・評価基準の改革
    農業であっても一般企業並みの労働条件を目指しています。
    スタッフ数の拡充や業務内容の見直し等により、休日取得の面では着実に成果をあげています。

私たちは新人やベテランにかかわらずスタッフ同士で色々な意見を出し合える雰囲気を大切にしています。
困ったときには心強い仲間がいて何でも相談できる環境で仕事を共に楽しみながら成長していきましょう。

畜産という産業を守りたい

近年、後継者不足など様々な理由で離農する農家の増加に歯止めがかかりません。
畜産も例外ではなく、乳肉合わせて平成28年から令和2年の4年間で1万300戸もの戸数減少となっており危機感を抱いています。
私たちは畜産という産業を次の世代に残していくために以下の3点を軸に
畜産産業の存続に向けた新たな仕組み作りに挑戦しています。

①次の世代を担う農場スタッフの育成
・働きやすい職場環境づくりを推進し、農場作業のエキスパートであるベテランスタッフを一人でも多く育てる

②離農農家資産の有効活用
・積極的な規模拡大を継続し畜産業界への就職希望者の受け皿となる

③自社スタッフの新規就農支援
・兼業による新規就農を支援し新規就農希望者の選択肢を増やす

若者が夢や希望を持ち、働きたいと思える農場をスタッフと共に創りあげ
新規就農を夢見る若者を受け入れ育てる土壌を育んでいきます

静岡県・一富士農場

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